水辺

日記/雑感

日記(2023.12.9)

驚くほどの快晴。休日は晴れるだけでもはなまるだ。億劫な家事も清々しい。昼前に外出。本日の予定は芝生なので、パンでも買おうかと思い立ち、近所のお店へ。四角いバインミーを購入。無理だろうと思いつつも、カットはできますかと尋ねると、断られた。予防線を張ったにもかかわらず、少なからずしょんぼりする。なんだか、些細なことでぐらつく日だなと思う。

神代植物公園を目指す。手段はバス。いざ、バス停を探すと場所がわからなかった。吉祥寺からバスに乗ることは、私の生活にはない。駅の周辺にバス停がたくさんあるのは把握している。帰宅ラッシュの時間帯に長蛇の列を見かけることもある。気にも留めない光景のひとつだが、そこに関わる当事者になることで、普段は見えていない景色が見えるのは面白い。ただ、バスに乗るだけなのだが、そんなことを考える。

神代植物公園は盛況だった。新宿御苑よりは穏やかで、のんびりと園内を巡れた。意外とカップルが目立つ。みんな、そんなに草木が好きかいと、胸中で尋ねる。バラ園の見ごろは過ぎていたが、枯れる頃合いが魅力的に見える。それを湯気ちゃんに話すと共感を得られたので嬉しかった。温室の珍奇な植物が面白く、飽きずに見られる。多肉植物は定番だが、ランの造形もヤバい。あらゆる植物を見つつ、怖いだの、キモいだの、偏差値の低い感想を飛び交うが、これも植物園の醍醐味だ。

有名らしいパンパスグラスの前に陣取り、休憩。バインミーを食べる。カットを断られた旨を話して、交互にかじる。「四角いのは食べやすい」と感想をいただく。駆け回る父親と子どもたちを眺めたり、飛び回るカラスを眺めて、思い思いに過ごした。日暮れの経過を眺めるだけの時間は大切だ。ちょこちょこと歩くカラスは『うろんな客』のあいつのようだった。

先日はタイミングが合わなかった居酒屋へ。美味しい串焼きで上機嫌。色々と話す。親しい人との関係性を築くときに、その人の居場所のような存在になれるのが理想的かもと思うが、それを最近も考える。そんなに大らかとも言えず、他者を受け入れるほどのスペースを持ち合わせているかはわからないが、自分と関わる人が心地よく居られるのが大切だ。思考は続く。