水辺

日記/雑感

日記(2023.11.25)

快晴の予報だが、薄曇り。時折の陽光。私は雲を蹴散らす晴天が見たいのだが。天気に恵まれないからか、日記の導入が天気の話題ばかりだ。夜は神田で宴の予定なので、千代田区の周辺を歩きましょうかと湯気ちゃんに提案。昼過ぎ、九段下へ。北の丸公園を歩いた。北の丸公園は穴場の公園だと思っている。それなりの広さだが、人口密度もいい塩梅、にぎわいも適度。たくさんの犬も見かける。快活全開のマルチーズが可愛かった。植物と木々も多く、ちらほらと紅葉が。紅葉ってこんなに遅いんだっけかとも思うが、季節のバグも著しい昨今、正解がわからない。たまにピカピカの光が雲間を通り、待ってましたと言わんばかりにフォトスポットと化す銀杏と芝生。鮮やかに色付いた銀杏に人間たちが集まり、思い思いに写真を撮る光景は愛おしいなと思った。

千代田区の周辺を歩くのは楽しい。北の丸公園はもちろん、首都高の下を流れる綺麗とは言えない河川も好きだ。竹橋駅の最寄りにある、東京国立近代美術館もお気に入りの美術館のひとつ。道中、西日を浴びて橙色に染まるビル群にも見惚れた。

神田スクエアの施設内にある、ANGERSという雑貨と書籍を取り扱うお店へ。私の好みだろうという予想だったらしく、それは大正解。選書も好みだった。面白い本を見つけたので、備忘録がてら、Amazonのリンクを載せる。イラストも素敵だった。

陶芸家の鷲沢ワシ子さんの個展が開催中だった。聞き覚えのあるお名前だなと思ったら、笠間市で活動中で、同市の陶器市にも出店していたとか。今年も行ったので、その話をする。のちに鷲沢さんのInstagramを見ると、大阪の器のお店、埠頭のPOPUPに参加していたことに気付く。おそらく、こちらで知ったお名前だろう。合点がいく。鷲沢さんの作品は石ころっぽい。触り心地も、テクスチャも。川べりに転がる石に紛れていても違和感がないのだが、明らかに手の加えられた石ころの様相で奇妙だった。作品を持ち帰りたい衝動に駆られたので、惑星を思わせる箸置きを買った。ごろんと大きな存在感が気に入った。

近江屋洋菓子店に立ち寄り、神田の味坊へ。友人も合流。大所帯のお客さんが多く、店内はにぎやかだった。お隣はSNSの飲食系のアカウントでは有名な人で、それを友人(食いしん坊)に伝えたら、一発で通じて面白かった。我々は、ラム肉のクミン炒め、板春雨の冷菜、水餃子、ニラと玉子のおやき、麻婆豆腐、砂肝の葱和えなど、豪遊。料理を食べるたびに感想を言い合い、これは稀有だなと思った。特に麻婆豆腐はそこに羊を感じられる味で、全員が驚いて硬直。美味しかった。ギリギリまで居座り、上機嫌で解散。休日らしい休日を過ごした。